「頭の回転を速くしたい」
「頭の中の整理がつかない」
「会社の同僚が好きになれない」
色々な悩みを抱えたビジネスパーソンは多いと思います。
これらを解消する思考力トレーニングが本書で紹介されている「メモ書き」です。
紙とボールペンさえあれば、今すぐ誰でも思考力をあげたり、モヤモヤを解消することができます。
「メモ書き」は「マッキンゼーで14年間活躍した著者の独自メソッド」と書かれている通り、著者赤羽雄二さんのオリジナルの手法です。
僕とメモ書きの出会いは、YouTuberとしても有名なマコなり社長(@mako_yukinari)監修のオンラインビジネススクール「uncommon(アンコモン)」に参加したことがきっかけでした。
毎日行われる30分の朝会の中で、「瞑想」ののち「5分間のメモ書き」を行い、パートナーとその内容と、メモ書きに基づいた今日のアクションプランを話し合うというものでした。
「uncommon」が受講終了した後も、仲間達とこの朝会はほぼ毎日続けており、かなりのメリットを感じています。
ちなみにマコなり社長は「メモ書き」を続けた結果、紙に書き出さなくても「脳内メモ書き」ができるようになったそうです。驚きですね。
とにかくルールがシンプルなので取り組みやすい
メモ書きは、とにかくルールがシンプルなので年齢学歴関係なく誰でもすぐに始められ、継続するためのハードルがとにかく低いのが特徴です。
メモ書きの方法は次の通りです。
A4用紙10枚(裏紙やコピー用紙など)
ボールペン
方法:
A4用紙を横置きにします
左上にタイトルを書いて下線を引きます
右上に日付を書きます(例:2021-1-15)
メモの本文を横書きで、1件1ページ1分以内に書きます
1ページ4~6行目安
各行20~30字目安
この作業を10回、毎日10ページ(1日10分)行います
頭に思い浮かんだこと、感じたことをとにかく書き出す
絶対に手を止めないこと
「メモ書き」のスゴいところ
・必要な物が最低限:A4用紙とボールペンで始められる
・毎日10分で終わる
・面倒なフォーマットがない
・圧倒的な取り組みやすさ
やってみるとわかりますが、「4~6行、各行20~30字」をクリアするにはかなりのスピード感で書いていかないと、あっという間に1分経ちます。
ゆっくり時間をかけて考えるのではなく、頭に浮かんだこと感じたことを、構成を考えたり言葉を選んだりもせず、タイトル通り「ゼロ秒」でとにかく絞り出していきましょう。
似たようなものに、前田裕二さん著の「メモの魔力」で紹介されている方法があります。
簡単にいうと見開きノートを分割し、テーマに対して左から、
ファクト → 抽象化 → 転用
の順に書き出していくというものです。
これも方法としてはシンプルではありますが、どちらかというとじっくり自分と向き合って考えるタイプなのかと思います。
これを習慣化するにはなかなかハードルが高いと思いますが、「メモ書き」であれば、「1分間とにかく書き出す」というシンプルなルールなので、誰でも取り組めます。
まずは「メモ書き」の方法を試してみて、基礎体力がついたら「メモの魔力」の方法に応用発展するのも良いと思います。
メモ書きの効果:思考整理され悩みが解消される
メモ書きがもたらす効果として、著者は次の4つを挙げています。
・自信が出てポジティブになる
・腹が立たなくなる
・急成長できる
人間の頭はそれほどキャパがあるわけではないので、メモを外部メモリにすることで、驚くほど頭の働きが良くなる。
するとなんとなく考えていたこと、なんとなくできていたこと、すなわち「暗黙知」が、はっきりとした形の「形式知」になる。
例えば部下やメンバーに指示する際に、「とにかくやれ」と言った抽象的なことではなく、具体的なノウハウとして伝えることができるようになるのだそうです。
実際半年以上メモ書きを続けている僕の感想として、
言葉にするだけで心の中のモヤモヤした感情が軽くなった実感があります。
頭の中でぐちゃぐちゃになっていた感情は、現れては消えを繰り返しますが、紙に文字として可視化することで、本当の意味で整理された気がします。
また普段言葉にしなかったり、あえて考えないようにしていた問題点など、文字にすることで、色々な気づきもあります。
実は意外と大した問題でなかったこと気づかされたり、
言葉にしたその目標に向かって進んでいくという意思を改めて確認したり、
嫌いだった人について、相手は別にそんな感情持っていないんじゃないか、むしろ自分が生み出した妄想で、そんな感情を持つこと自体時間のムダでは?と思い直したり。
シンプルですが、書き出すだけのことで悩みは解決されることがあることを、感情を持って体験することに大きな意味があると感じています。
メモ書きが本当にもたらすもの:最高の思考習慣を手に入れる。
メモ書きはとにかく方法がシンプル、ゆえに誰にでも取り組みやすいトレーニングです。
紙とペンさえあれば、いつでもどこでも、思いついた瞬間実行が可能です。
これほどハードルの低い思考トレーニングはないと思います。
なので、継続・習慣化することで効果を最大限に引き出しましょう。
僕は実際、uncommon終了後も、同志と自主的に朝7時にzoomで集まって、この「メモ書き」を半年以上継続しています。
これだけでもuncommonの受講料の元は取ったと言っても過言ではないと思っています。
大事なことは、このように毎日続ける習慣を、気合いではなく「仕組み化して改善する」ことです。
人は怠惰な生き物です。
朝のランニング、筋トレ、ダイエット、読書、寝る前のスマホ禁止
習慣化しようとして、挫折した経験は誰しもあるものです。
学生時代から朝とにかく弱くて、1秒でも寝ていたいと思っていた僕が、今は朝活仲間と「メモ書き」をしたくて、この習慣が続いています。
この習慣を手に入れただけでも大きな価値があると思っています。
朝活する仲間がいなければ、
「メモ書きを10分やり終えるまでは朝食を取らない」
「会社に行ってはいけない」
などのルールを自分に課すことで、あなたも最高の思考習慣を手に入れてみてはいかがでしょうか!?